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『サラサーテの盤』は人数がそれなりに出るので、
都合の悪い人が重なって出席率が低い時は、 たちまち本役同士でお稽古出来るシーンがぐっと減ったりもします。 昨日は自分のシーンと、代役で今度は美保さんの役を体験しました。
石川さんの愛妻役です。
共に過ごせる淡い時間に、そこはかとない幸せが滲むシーンを演じていると
「あれ?」と思い当たりました。 私、第二夜の『密会』では石川さんの愛妻役なのです。
愛妻役なのだけれど、舞台上では絡みの一切ない夫婦。
なんだか『サラサーテの盤』をしながら『密会』の役作りにも役立つ、
一粒で二度おいしい的な代役でした
海老さんも急な仕事の延長でお休みだったため、雁さんが代役を。
力強い演技で魅せます、さすが
ああ、私も雁さんに叱られたいっ
ところが本役でのシーンで
雁さんにはめずらしく、いえ、私は見たことがないようなハプニング。 単語がひとつ出てこなくてテンパって、
そのテンパリがご自分でもとても可笑しかったようで 笑いをこらえながらテンパるもんですから、
雁さんを取り囲んで演技しているみんなも笑いをこらえ、 たまらずもらしつつ、 何とかシーンを持ちこたえたあと、爆笑の渦となりました。
広がる破願の群れの中に、ふと大竹野さんを感じたり。
出席率に関係なく、皆、どんどん台本が手から離れていっています。
楽しく、
真摯な稽古時間が積み重なっていっています。 画像はおぐりんが撮って提供してくれた、石川さんと代役中の私。
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しかしまぁ! 海老さん役がとぼけてなかったり、
旦那さんな海老さんの百面相と思う存分向き合えて、 画像は、外見モダンな『ツィゴイネルワイゼン』のお姉さま by 藍田マリン 色々で、睡眠不足が続く この間はちょっと集中力にかけてしまったので
自戒&宣言して次のお稽古に行くことにしよう。 前々回だったか、お稽古の最後の方に、
こずえさんが「6月の終わりくらいには台本離せたら」と言いました。
本番が8月最終週だから、2か月前。
わぉそんなにサクサクいけるかしらと思いきや
がっつりセリフ膨大量の戎屋海老さんはじめ、みなさんすでにけっこう入ってます。
台本こそ手に持っているものの、セリフは見ながら言っていない。
サラサーテ初陣のえびちゃんさんなど、
台本持たずにどんどんプロンプだけ頼んで立つシーンが増えてるし それにしても、皆さんの器用っぷりには感心しきり。
台本をチョロ見しながらこなしていくのがうまいっ(←そこ?)
私はすぐどこやってるか見失って、詰まった時に目当てのセリフを探すのに時間が
電車で隣のおじさんの、新聞チョロ見は得意なのだがなー。 by 藍田マリン 大竹野正典追悼企画室室長、ツカモトさんから指令を受け、
企画書なるものに初挑戦 そんなことしたことがないもんですからね。
参考企画書をいくつか見せていただきながらレクチャーを受ける、某過日。
「読んでもらえる企画書になるかどうかはマリンちゃんのセンスにかかっている」
てな言葉でシメられ、託されたわけですが
私、フォトショップもワードもエクセルも
最低ラインがようやっとできるくらいでありまして 無知ゆえに企画書作りにセレクトしたのがワード。
エクセルの方がまだ使いやすかったらしい…
わからんなりに機能をさわりまくって工夫を試みる。
おおこんなんできるんや
最後まで機嫌良く順調にいくと思いきや、
突然のご乱心
ワード!!
いけずなワード!!!
いやいやいや、そこちゃうっちゅうにっ
っていうとこに、貼り付けたい部分が飛んでいってしまう~
こなくそ!こなくそ!
と、執念でどこもここも、何回も何回もさわりまくっているうちに
久々の貫徹してしまいましたよ
たいしたことしていないにもかかわらず
それでも、微妙に思い通りには貼りついてくれなかったんですが
ちょびっと行間まちまちだけど、、、これで許ちて…
その後、数回の校正を重ね (新たに文を挿入したら、またクチャクチャになったりするんですよ!ワード!!) さぁ、関係者各位に届ける準備もいよいよ整いました。
ここには企画書の冒頭にある、
こずえさんとツカモトさんのご挨拶を載せておこうと思います。 くじら企画公演主旨の全てです。
********************************************************************************************************** 大竹野正典演劇作品を上演するにあたって
~ ご挨拶に代えて ~ くじら企画 制作 後藤小寿枝
大竹野が亡くなったのは日本海だったので、棺は延々と高速道路を走り我が家へ向かった。着いたのは夜の8時ごろだっただろうか。
入ろうとして驚いた。狭い木造二階建てのうちの中が人でいっぱいなのだ。玄関は靴だらけ、しかも納まりきれなくて廊下から階段まで、ビニールを敷いた上に靴が行列を作っている。
知らせを聞いて駆けつけてくれた人たちだった。何十人だったのか今も判らない。
今まで一緒に芝居を作ってきた仲間達や大竹野を愛してくれていた人たちである。
挨拶をかわすうち、それまで空っぽであった私の頭に、突然、芝居をしなくては、大竹野の芝居を再演しなければ、という想いが降って湧いた。
「再演をしましょう。協力してください。大竹野の演出どおりに、同じ役者で再演したいのです。大竹野の芝居を一人でも多くの人に見て貰いたいのです。皆さんの協力があれば可能だと思います。」
その日から、くじら企画として最後の公演に向かうプロジェクトが動き出した。
ビデオ上映も含む三回の公演が企画された。
どの作品も真摯に芝居に取り組んでいた大竹野の目線が思い出される。
真面目だけれども人を笑わせる事も大好きで、劇中には思わす吹き出してしまうようなシーンも必ず描かれてある。
人間、というこの不思議なものに、自分自身も含めて対峙してきたのだろう。
その想いを汲んで下さった人たちと一緒に今回の公演に臨む。きっと幸せなことなのだろうと思う。
感謝の気持ちでいっぱいである。
大竹野正典追悼企画室 室長 塚本修
その日、大竹野正典急死の報は瞬く間に広まり、居ても立ってもおられずに、皆が大竹野家へと駆けつけた。
この期に及んでも、そんな筈はない、間違いであって欲しいと祈る気持ちは強まるばかりで、沈痛な面持ちで遺体と家族の到着を待つしかない歯痒さを、続々と集まり来る数十名の誰もが感じていた。
午後9時前、家族と共に大竹野は遺体となって戻った。
張り詰めた空気の中、決意を込めた凛とした表情で、後藤小寿枝が言ったのだ。
「再演をしましょう。同じ役者で、大竹野の演出どおりに。大竹野の芝居を一人でも多くの人に見て貰いたいのです。」と。
言うまでもないが、後藤小寿枝は大竹野正典の妻である。
彼女は私が高校時代に所属した演劇部の1年後輩で、大竹野は後藤より更に1年後輩の、同校の同窓生である。
そんな経緯もあって、彼等が立ち上げた劇団『犬の事ム所』を拝見し、客演したのをキッカケに、その後は舞台監督を引き受けた。
大竹野が遺体となって戻ったその日、後藤は大竹野作品の完全再演をすると宣言した。
ならば単なる追悼公演に終わらせる訳にはいかない。
出来る限りの事を尽くし、大竹野作品を多くの人たちの胸に、深く刻み込みたいと思った。
大竹野正典を忘れたくない皆の想いから、大竹野正典追悼企画室は動き出した。
**********************************************************************************************************
この公演は一人でも多くの方に観てもらうために。
大竹野さんを、そしてくじら企画を愛してくださっているすべての皆様、
どうかお誘い合わせのうえ、ご来場ください。
切にお願い致します。
こちらは精華小劇場公式サイトの
庄内のお稽古場に行く途中、すでにクタビレオーラを放つ戎屋海老さんと遭遇。
お互い、体力が落ちて落ちて落ちて困る話をしぃしぃ向かうも、 海老さんは、さすが!! ひとたびお稽古が始まるとエネルギー満タン演技でした なかなかに意気込みを感じます。
思えば、急遽仮チラシ配布となったのも、きっかけは海老さん
春恒例のくじら企画お花見の席で
「情報を情報を~~~~っ」
と、こずえさんの片足にすがる海老さんを発見(多少脚色)
何事?と耳を澄ますと
公演を宣伝したいから、なんでもよい、情報書いたものを用意してくれと。
そしたらなんぼでも情宣ができると。
エビさんなのにウシさんのようなモーレツアタックぶりです
そんな、今までに見たことがない海老さんの、
内から湧き上がる雄叫び姿に感動し打ち震え、 思わず私は
「海老さん
ブログ用に用意している画像があるんですが、
それを仮チラシとして使いますかっ」 後日、海老さんにお目にかかった時、
仮チラシの印刷がもうすぐ上がってくることをつげると
海老さんは
「できたら連絡ください私取りに行きますから」
なんと積極的なっ
私は再び感動し、
「できたらすぐにこずえさんから海老さん宛に送ってもらいます」
「して、なんぼほど」
「さ、さんじゅうまい。」
さ、さ、さ、さ、さんじゅうまーーーい
30枚のチラシを受け取る各人さま
そのチラシには内に秘めた海老さんの執念と真心が込められています。
どうぞよろしくお願いします
画像は共演女優、おぐりんこと小栗一紅(またの名を大正まろん)さんから頂いた
昨日(ああもう一昨日に)のお稽古ワンシーン。
おぐりんのブログにも、くじら企画カテゴリーあります。
blog.livedoor.jp/ogurikazue/おぐりんのブログ by 藍田マリン |
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