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お芝居に登場するのは宮城野と矢太郎だけれど、
二人の会話の中にはけっこうたくさんの人が登場します。 矢太郎の師匠・東洲斎写楽、 写楽の孫娘・おかよさん、 宮城野の父ちゃん&妹、 若侍の高野新三郎様、 宮城野の働いている竹の家の女将さん、 お客の伝場町のご隠居さん。 その中でも、二人にディープに関っているのが東洲斎写楽とおかよさん。 今日はそのおかよさんの話を。 宮城野と同じく、矢太郎に思いを寄せるおかよさん。 台本中で知るおかよさんは、それはそれはいけ好かない19歳の女の子なんです。 ほら、巷にいそうな、男の人には人気なのに、同性にはすごく嫌われるタイプ? …って、最初の頃は、台本の表面に出てくるところだけで、そう思っていたんです。 でも、このお芝居をするに当たって、 私は“宮城野”役だけれど、宮城野だけじゃなく、 矢太郎についても、そしておかよさんについても、色々考えるわけで。 考えていくうちに、 おかよさんという女の子もまた、好きになってきました。 私は、 宮城野は女郎としては年増かもしれないけれど、 世間一般の女としてはそうそう年増だと思ってません。 若い矢太郎が宮城野に対して、 今時の娘にしては…なんたらかんたら、、、と言うところもあったりしますしね。 おかよさんは、宮城野という女性を矢太郎の話から聞き知っています。 宮城野には女として、人間としてかなわないと心の奥底で本能が感じていたんじゃないかなぁ。 それが、宮城野の太刀打ちできない部分を掲げ上げ、 虚勢を張り、人間としての善良さや品性をかなぐり捨てて挑むキツさに繋がったところもあるんじゃないかなぁ。 矢太さんが好きで好きで、どうしても手に入れたかった。 誰を傷つけることも、したたかさを駆使することも、すべて一心不乱な恋心が原動力。 若い時って、なんだかその幼い人生の全てを恋にかけられたりします。 そんなたった19歳ぽっちのおかよさん全力の必死さが、感じられるようになりました。 だから、今の私は、おかよさんにも愛情を感じます。 そこに辿りついたきっかけ。 全く状況的にはかぶらないのに、 何回も何回もおかよさんのことを考えているうちに、 ふと一人の、恋する女の子のことを思い出したんです。 形振りかまえないくらい一心不乱で、 必死で、けなげで、どろんこになっていた、ずっと年下の女の子。 自分にはもうなくしてしまったもののような気がして眩しく、 その女の子にとても心惹かれた。 「役者の演技には、その役柄と、その役者の人生が混ざり合うからおもしろい」 はっきり覚えてないけれども、そんな意味のことを評論家さんみたいな?方がどこかで書いてた。 一瞬袖振り合わせた人だったり、 長い時間過ごした人だったり、 いろんな形で私の人生に触れ、与え、感じさせてくれた人たちと織り成したものが、 私の“宮城野”、Yeloow Love Marineの『宮城野』に命を吹き込んでゆく。 誰の演じる宮城野でもない、 私と同様、たった一人の私の“宮城野”。 Yellow Love Marineの『宮城野』。 なぁんて(照) by 藍田マリン PR この記事にコメントする
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