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宮城野の日々
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さぁ振りかえり日記、いよいよ最終回。
ラストを飾るはこの方です

ビデオ担当、中林邦夫さん。
神原組でずっとお世話になっていて、
今回の撮影も当たり前すぎくらいの当たり前に、
いつお願いしたのか覚えてないくらいの勢いだったもので、
振りかえり日記登場の機会、すっかりトリになってしまいました。

Yellow Love Marineが決まってから、中林さんが私に話しかける時の口癖は

「ごめんな、仕事モードに入ってるねん」

プロデューサーマリンに細かくいろんなことを説明してくれたり、
当日プラン練ってくれたり。

ここでもまた、聞かせてもらってもわからないことだらけなのですが
大きくうれしかったのは、
中林さんが台本を読みこんで掴んでくれた『宮城野』という作品。

言葉の表現はもちろん違うのだけれど、
私の『宮城野』と通じている!と感じました

どの作品もそうですが、人それぞれ、
送ってきた人生や培ってきたことや環境や感性が違うのですから、
作品から受け取ったり感じる事もさまざま。

だからこそ中林さんの『宮城野』
とてもうれしかったです。

中林さんの一文にあった「読みこみました」が輝いていました。

「宮城野、さらっとじゃなくてすごく真剣に読んで考えてくれたんや~」

プロなら格別でなくて普段からのことなのかもしれませんが、
やっぱりここでも『宮城野』を大切にしてもらっている、と感激しました。

そして
中林さんが贈ってくれたこの言葉。

「この芝居、天に届くとよいですね」

宝物です



振り返り日記は
『宮城野お稽古ログ』と銘打ったブログが始まった時、
この限定ネーミング、そんなに書くことあるかしら、、、と苦し紛れの思いつき。
でも途中からは
私みたいに無知な人が、もしもどこかで夢の公演打つ事になって、
万が一にでもその人の参考になることってないかなぁ。
そんなミクロなこと思って書きました。

『宮城野』、どうぞ天に届く芝居となって、
できることなら再び天からぽつんと濡らす雨のように、
誰かへの恵のひとしずくと成り得ますように。

幸運の享受を、誰かに繋いでいけますように。


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by 藍田マリン

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ギャラリーのいない日の方が少なくなってきました。

今日はみどりさんが依頼していた品持ってご来場。
んで、ここにきて緊急変更、
お仕事増やして帰してしまいました、ごめんなさい

お稽古の方はご来場3回目にして、やっとマシなお芝居観せられたかな

昨日猪岡さんから
「慣れてきてしまってるから、次はまた別のやってみて」な箇所が
再び宿題となっていて(しかも何箇所も
「でたぁ~今さらまたかいなー
今日は、ええい!とばかりに行き当たりばったり(いつもだけど)
けっこうヤケクソ気味演技(笑)

そしてなんとこの芝居何度目かの褒め言葉
「劇的に変わった」をもらいました、わぁい♪

…というより
どんだけ地底に潜っている状態からのスタートやねん(笑)

上は果てがありません。
あと一週間、まだまだ“劇的”はたくさんおこるはず


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『鬼灯火の実は赤いよ』~遊女が語る廓むかし~

どうにかやっと読了。
お芝居の時は、その内容に沿ったノンフィクションを読むことにしています。
どんな上手い作家が書いた物語よりも
例えばつたない文章であったとしても、やっぱり本当の話が一番胸に響きます。
少なくとも私にとっては。

この本を書いた竹内千恵子さんは、他に『昭和遊女考』シリーズとして
4作品?くらい出しています。

昨年の神原組『君と歩いた道』の時、
シリーズの『娑婆恋どり』という本を神原さんからお借りして読み、
とてつもなく心に残り、絶対に必要な本として、
今回、『鬼灯火の実は赤いよ』を手に入れました。

この本は副題から察することができるように
昔遊女の聞き書きです。
赤線が廃止された昭和20年代頃のお話。

『宮城野』は江戸時代のお話。
時代背景は違えど、私はこの本のお話の一編に『宮城野』があっても
何の違和感もないなぁと感じながら読みました。

私は宮城野。
同朋の彼女達の物語をも背負って舞台に立つつもりです。


今まで
戦争だったり、病気のこと、ドメスティックバイオレンスのこと
数々の本当の話を読んで、その痛みの実感を、
ほんのすこぅし握り締めて舞台に立ってきました。
でも、舞台が終わり、気付くといつのまにか
握り締めていたはずのものが見えなくなっています。
だから舞台の度に、何度も何度も求めます。

そんなことを繰り返しながら
どんなに心を震わせて、哀しみや苦しみに寄り添っても
擬似に過ぎないことを痛感し、
なんだか恥ずかしく、申し訳なくなったりするのです。





今日のお稽古場はにぎやか。
音響のとんかつさん、制作のあっこさんが来てくれました。

私はとんかつさんの持ってきてくれた音は聞けませんでしたが
何やらたくさん持ってきてくれていたようです。
あっこさんとは本番の段取りなんか、コマコマしたことを。

10日切ってますから、サワサワしてます。

お芝居は、、、まだまだ上を見れるところ満載で、
お稽古のし甲斐があります(笑)


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by 藍田マリン


ホームページも無事公開、本フライヤー作成に取りかかり、
そこで登場するは書家の田面遙華さん。

以前、言の葉遊戯というイベントで、
アートユニットENとしてご一緒させていただきました。


遙華さん自身は奥ゆかしい、月のようなイメージの女性ですが
生み出される作品は、その見かけからは想像できないくらいダイナミック。
今まで書家さんに知り合いがいなかったせいもあるかもしれませんが、
“書”ってドラマティックなのだなぁ、と気付かせてくれた方です。

それから程なく、とんぼりワッショイというイベントで
遙華さんが、注文した方の好きな文字をうちわに書くという
パフォーマンスをしているところにお邪魔する機会がありました。
価格1,000円。

周りの知り合いやお客さんは、
次々と自分の名前やら、座右の銘やら書いてもらっていて。
私もそりゃあ書いてもらいたかったけど、グッと我慢。

遙華さんに初めて書いてもらう字は、大きな記念になる時がいいなーと思って。
1,000円ケチってるみたいで、すごーく居心地悪かったんですけどね
もちろん全くなんの予定もない頃です。
あれは無意識の不思議な予感だったのかしら。

『宮城野』の話が出て、
すぐ遙華さんにフライヤー題字と役者二人の名前を依頼しました。
名前まで依頼したのは、
矢太郎を引き受けてくれた吉田トミーの名前を
遙華さんの力を借りて、しっかり印象に残る形にして、
出来る事ならたくさんの人に覚えてもらいたい、
それを少しの恩返しにしたいと思ったから。
二人芝居という条件を存分に生かして写真を大きく載せたのも同じ理由です。

あ、少し話がずれた。

そんなわけで希望した通り、まさに記念すべき機会に
遙華さんに書を書いていただくことが出来ました
受け渡しはアトリエ輪音で。
その時頂いた何枚かはフル活用させていただきましたよ~。

まずは本フライヤー表面の『宮城野』
裏面、横書きの『宮城野』

そして今日の画像、ポスターバージョンの『宮城野』
この『宮城野』も、なんとも言えないドラマティックさがあって大好きです

(ちなみに仮フライヤー題字はマリンママリン)


最終回につづく


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仮フライヤーも第3弾まで進み、稽古も早々のスタートを切った10月。
半ばを過ぎて、Mitchiiからプチ興奮メール

「宮城野って、来年映画になるみたい!」
「公式ページ、見てみて!」

私はすでに知っていたので
「知ってるよ~」と。

「そうかそうか、知ってたんな、そりゃそうやね☆」

そして、
「Yellow LOVE Marine『宮城野』もちゃんとwebページ作ったらどやろ、
私の問題やけれども、1ページものくらいなら出来るかもしれへん。
アプアプしてるから約束はできんけど…」


Mitchiiはとても忙しい人で、
その上、宮城野の仮フライヤー作成の仕事がどしどし続いてて、
私も、その気持ちに大感謝しながらも、多分無理だろうなぁ~と踏んでました。

ところが、後日すぐホームページのアドレス取ったとメールが来て、
そこからは大車輪、覗いてもらったらおわかりの通り、
入魂のちょー立派なホームページ誕生となりました!
どこが1ページものやねんってな豪華作品

本フライヤーにアドレスを載せたい一心で、入稿に間に合うよう、
まさに彼女が全身全霊をかけて作ったホームページ。

そのころmitchiiは仕事が立て込んでいて(いまも??)
毎日ほぼ最終電車で帰ってきていました。
その時間までに私は文章部分を考えたり、
統一性なく思いついたことや、心に留まった画像や、
何かイマジネーションが沸きそうなものを次々メールで飛ばしておいたり。

午前1時頃自宅到着のMitchiiを待って、
メッセンジャーでイメージのすり合わせや方向性やプランを出し合い、
私、就寝、Mitchii、作成作業
私だってかなーりしんどかったけど、Mitchiiはまだそれからの時間が勝負です。
その事実に私の疲労なんて吹きっ飛び。

作業できない日ももちろんあったりしながら徐々に徐々に、
アドレス取ってほぼ4週間かかって完成。

11月14日午前4時42分「きゃっ。寝てたら起きないで~UPしたよ~」メール

二人で感動に咽びました

Mitchii本当にありがとう!
ありきたりな言葉じゃ足りないのに、この言葉しかなくてごめんね!


21につづく


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今日も夜だけのお稽古ながら、通し&小返しできました。

猪岡さんのダメ出しが、より一層細かく、繊細になってきて大変

でも、そこまでのこと、
突き詰められるくらいの出来まできたのだと信じて
応えられるよう、がんばろうと思ってます


お稽古までに
願いの宮さんに行って最終祈願してきました。
『宮城野』のことでお参りするのはこれが3回目。

宮司の桃山さんに、いろいろ話してると
なんだか感極まって泣きそうになってしまいました(笑)
ばれてないといいなぁ、ハズカシ…


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3連チャン稽古、中日は恐怖の半日稽古。
ヘロヘロです…

今日のメニューはリラクゼーション、小返し、通し。

通常は時間的な問題で
ゆっくりリラクゼーションする時間がありませんが
たっぷり時間取りました。

“取りました”という言葉はちょっと真実とずれてるかもかも。

寝転んで、体の動きたい欲求にまかせて立ち上がるところまでいく、
体が欲求するまで無理に動かなくていい、
この条件の元で私がたーーーーーーっぷり時間を使ってしまったから
必然的にそうなったわけで。

…実は大分長いこと寝てしまっていました
と、ここでカミングアウトしとこぅ



こんな悠長なことを書いていられるのも、
最近の流れを崩すことなく、いいお稽古ができたから。

ここのところ吉田トミー、
周りには「元気ないけど大丈夫か??」って心配されるくらい、
緊張とプレッシャーで
キューーーーーーーーーーーーーーーーーーッとなっていますが
演技中は昇り龍
私だって負けちゃいられませんからね

ラストスパート、いい感じで駆けてます

どうぞ、このまま駆け抜けられますように。


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