| 劇中、矢太郎が宮城野に持ってくる絵の話です。 Yellow LOVE Marineではこの版画を使わせていただきました。 東洲斎写楽が残した絵の中には そのものズバリ『宮城野』という題名の女形の役者絵もあります。 (この二人芝居の『宮城野』とは無関係) 当初、写楽のどの絵を使おうかと相談になった時、 もちろんその絵も候補には上がったのですが、、、 この宮城野さんがなかなか勇ましいというか、いかつくて、、、 まぁ、元は中山富三郎さんって男の方だから  どうもしっくりいかないし 『宮城野』ズバリもなぁ~とみんなで思い悩み。 それでお稽古では、もっと柔らかいお顔の、 宮城野の妹役の信夫(しのぶ)さんの絵をとりあえず。 そして本番も迫りくる頃、猪岡さんが見つけてきてくれたのです  この絵を  「えらいっ!!」 と、ひとめ見て、私も吉田トミーもこの絵が大好きに。 「この絵以外にはないっ!!」の勢い。 それは本当にピンときた、とか、感性に響いたという感じ  後でふと気付いたんですが この大首絵の役者さん どことなくトミー矢太郎に似ているなぁ、と。 それは日を追うごとに確信に。 本番では 前髪こそチョッキンナ、な矢太郎でしたが(急遽そうなった) 以前、猪岡さんに矢太郎の髪型を聞いた時、長い方がよいと言ったので ずっとトミーは散髪せずで。 んでもって、お髭なんかも濃い~トミーくん。 相当にチャリも伸びていて。 「まー!!なんてそっくり!」 その上、演技中、興奮するトミー矢太郎が 普段は切れ長の目をクリンクリンさせるわけです。 「まー!まー!なんてそっくり!!」 ねっ  似てるでしょ  (笑) 終盤、一人になってからのシーンで 倒れ込んだ私が、この絵を引き寄せてそばに置くシーンがあるのですが ここで非常に私的にはこの絵が威力を発揮してまして。 だって、矢太郎に似てるんやもん。 ほんで、稽古中に使ってたしのぶさんはあっちゃ向いてたけど(顔が左向き) この絵はちゃんと、こっち向いてて。 ノンキな顔してこっち向いてて。 この顔に胸いっぱいの思慕が掻き立てられ、その狂おしい愛しさが いつしか穏やかな気配で私を包んでくれるのです。 なぁんて、観てた方にもこれを読んでくださってる方にも なんのこっちゃわからないかもしれませんが ただただお気に入りの小道具でした、というお話。 今日4月3日、実は吉田トミーに初めて『宮城野』の話をした日。 全ては1年前の今日から始まった。 自分にさえも何の前触れなく始まった1年は、とても不思議な1年でした。 まるで誰かに与えられ、また加護を受けていたような。 by 藍田マリン 『宮城野』オフィシャルサイト PR この記事にコメントする | 
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