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6月末、集団的自衛権行使を容認するための憲法解釈変更の閣議決定に対して、
全国多くの地方議会から反対・慎重な対応を求める意見書が可決との報道を知った後、 私の地域の議会では残念にも不採択となっていたことを知り、がっくり。 集団的自衛権の行使については、 私は反対だけれども、賛成を唱える側の意見は想像もつく。 でも憲法を時の一内閣が解釈変更することに対しての 意見書提出に反対する議員の意見が全くわからず。 それを知りたいと思ったものの、議会が終わった後ではなかなか難しいなぁと痛感。 そこで9月の議会まで待ち、 閣議決定に関する請願や意見書の採択が行われることを確認し、 初傍聴体験をしてきました! 市民からの請願に対する審議・採択を行う日と本会議の計2日。 さて、まずは結果。 市民からの請願の審議・採択を行う総務常任委員会でも、 議員提出の意見書の審議・採択を行う本会議でも、 またもや不採択をいう私としては残念なもの。 しかしながら、傍聴の目的、反対討論はしっかりメモってきました。 本会議での意見書提出についての反対討論はなかったので(なのに不採択) 総務常任委員会で執り扱われた請願に対するもの。 平和啓発事業の取り組みは今後も継続希望だけれども、 国政におよぶ場合は一定の配慮が必要。 問題視している閣議決定は憲法解釈にとどまらず、 国の安全保障に関わる、高度な外交上、防衛上の問題という側面があって、 そういう問題に対処する責任は時の政府にある。 地方議会が提出する意見書は外交問題に関するものについては慎重に取り扱うべき。 地方自治体の国政に対する意見は慎重であるべき。 こうした政治的行動については市長が一人の政治家として判断し行うべきもの。 多様な意見を持つ市民の代表である市議会議員が特定の政治的立場に沿った行動を強要することは避けるべき。 考え合わせると、本請願を採択するのは適当でない。 これが反対する委員代表の討論の内容でした。 総務常任委員会の担当議員は8人。 請願採択の賛成は1人だったので、残り7人の意見ということになるんですかね。 憲法解釈にとどまらず、って、、、 なんか憲法の位置づけが低く設定されてしまっている気がするのは私だけ? 大切に、慎重に扱われてきた、戦争に関わる憲法の部分を 一部の政治家の判断であっという間に変更決定したことに疑念はないようです ところで、傍聴は私一人ぽつんと座るぐらいかも、と予想したりしてたのですが 反して席は満杯。50人くらいはいたでしょうか。 この委員会日にはもう一つの案件があって、 どうやらそれが署名1万筆以上集まっている、非常に関心度の高いものだったみたいです。 建設される箱物に対して、再度の説明会を求める請願でした。 こちらも賛成ひとりで不採択。 この案件時、傍聴席からいろんな声が響き、 その中には不適切な言葉を使ったものもあって、 後の本会議当日の冒頭には、この日のことの批判、叱責、厳重注意がありました。 ブログで批判している議員さんもいました。 私は不適切な言葉も飛んだ野次について、批判や厳重注意に異論はありません。 ただ、議員さんはそのことについて正したり怒ったりで終わらず、 それぞれが議員としての仕事ぶりを振り返った方がよいと思いました。 というのも、この委員会で言葉を発した議員は4人。 4人といえど、8割9割はたった一人で占めてます。 採択は先に賛成者の起立を取る形。 賛成が少なければ自動的に反対の起立は取られません。 2案件はどちらも賛成者一人、同一の方。 なので発言はおろか、動作さえすることもなかった議員が半数。 またこの箱物案件、発言奮闘の方以外にも やっと請願者側に立った質問する議員が現れたと思ったら、 かみ合ってないような行政の答弁をもらって “努力を理解”とのことで最終的には行政側にスコーンとまわったり。 全体的には真摯に請願に向き合ってくれている感、ゼロ議会でした。 「他の議員に意見はないのか!」 「どこ向いて仕事してるんや!」 「何いうてますの?」 (そら、言いたなるよなぁ~これじゃあ) 静かにするのがルールでも、 口をついてしまう気持ちは十分に理解できる委員会内容でした。 あれがいつもの様子なら、 議員さんは慣れていて気がつかないのかもしれないけど、 まるで予定調和でこなしているかのような委員会、 傍聴で初めて知る市民は驚き、困惑する人が多いのでは。 私もその一人。 傍聴人に対して厳しさを強化するより、 どんな立場での発言であれ、 誠意や熱意が見える意見が“飛び交う”場になった方が よっぽど静かな傍聴席になるんとちゃうやろか。そう思いました。 不適切な野次も、内容はだんまり議員さん方に向けてでしたし。 本会議でのこちらの案件に関わる質疑では、 さすがに委員会とは違い、いろんな議員さんが活発な発言をされてました。 請願者の陳述で疑問として投げかけられていた部分も出たり、 踏み込んだ追求でしたが、市長の答弁は基本 「あらゆる方法で丁寧に説明して理解を求めていく」一本やりで進んでいきました。 (はて、どっかで聞いたようなフレーズ…) 正確には 「(署名を書いた一万人以上の市民が求める、市長参加の再度の説明会を除いた) あらゆる方法で丁寧に説明して理解を求めていく」ですかね。 結局、この案件に関わる条例設置は賛成多数で可決。 質疑も討論も、反対の立場でのみ複数人から発言されるほどでしたが、賛成多数で可決。 賛成討論誰一人なしでも多数で可決。 何日か前、うちに入った広報誌にこの箱物の特集がありましたが 何も知らない人は目を通しても多分何の疑念も沸かないことでしょう。 問題視されていることには触れられていませんから。 請願者の陳述で建設賛成派と反対派で分断が起こっていると話されてました。 そもそも計画が決定するまで地元住民に伏せておき、 決まってから周知と理解を求めたという経緯。罪深きは行政。 登場人物やシチュエーションは違えど、 世の中は構図としては似てることがゴロゴロあるよなぁ。 私の地域は、こずるく立ち回る行政と、 やる気見えない議員多きところなんやなー というのがまず第一に沸く残念な感想でした。 本会議での 集団的自衛権行使を容認する閣議決定の撤回を求める意見書提出の採択では、 委員会にはいなかった議員さんが複数人、賛成に立つ姿が見れたことはよかったです。 そして、事務局の方がいろいろ親切にしてくださったのはうれしかったです。 傍聴自体はとてもよい経験でした。 by 藍田マリン PR この記事にコメントする
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